小児科の知られざる魅力

こんなに慌ただしい予定の立てづらい春も珍しいと思います。折角の桜がもったいない感じがしてしまいますが来年にはきっと皆で楽しい花見ができることでしょう。

私は普段大学病院の分院で小児科をやっております。小児科は新生児から基本的には15歳、疾患によってはその後も見させていただきます。

その分、疾患は多岐にわたり、心疾患、血液疾患、腎臓疾患、内分泌疾患、代謝疾患、新生児、神経疾患、膠原病、呼吸器、アレルギー、、、いろいろな専門分野があります。

疾患を治療する楽しさはもちろん、治療することでその子の人生が大きく変わる可能性があるという楽しみがあります。

一部改変して私が印象に残っている中学生の例をあげます。彼は普段から喘息発作が繰り返し起こっており、ステロイドの吸入に発作時のβ刺激薬を繰り返す必要がありました。歩行での登下校に苦を感じており、学校も不登校気味になっていました。外勤先で彼に出会った私は喘息の治療をもう一段階あげることで彼は学校に行けるようになるのでは考えました。大学病院に紹介して、喘息の新規治療薬である抗IgE抗体の皮下注射を月1回投与することに決めました。するとみるみるうちに喘息は軽快していき、学校に行けるようになったどころか、現在の趣味はSAXという洒落た少年に大変身しました。まさに医学が彼の人生を変えたのです。こういう瞬間小児科をやっていて心からよかったなと思います。

これから医師を目指す学生さん、研修医の先生、大変なこともいっぱいあると思いますが、無理をせずに頑張ってください。進路等で相談がありましたら、匿名で全く問題ないですのでご連絡ください。

今日の当直は動物にかまれた子が2連続できました。動物もストレスがたまったりしてるのかな。早く皆で外で思いっきり遊びたいですね。  Dr.F

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