医師当直のお供にamazon [kindle]をお勧めしております。
私や私の友人が出会った面白い本を不定期でご紹介いたします。
本日第3回目としてご紹介する本は
「もう傷つきたくない貴方が執着を手放して「幸せ」になる本」 根本裕幸
「執着」1つのことに心をとらわれてそこから離れられないこと。自分の中で絶対譲れない思い、、
医師の皆さんであれば、だれしもが持っているのではないでしょうか。
〇上級医や同僚に認められたい。
〇世の中に名を残すような論文を作成したい。
〇理想的な、人に自慢できるような家庭を作りたい。
〇高級車に乗りたい。
いろいろ考えてみましたが、私自身思うこともありますし、医師として働く原動力にもなっているものであることが多いことに気が付きました。
「執着」は医師が医師たるには必要なものではないか?そんなことを考えながら本を読み始めました。
心理学上の「執着は」、「喜び」のない「苦しみ」ばかりを伴う「選択肢」をうばっている事柄と定義されています。
「自由でない状態=執着している」ということになります。
「諦めない気持ち」といったポジティブな要素=こだわり と区別されています。
ここまで読んで「なるほどな」と思いました。医師が医師たるに必要なものは、「こだわり」であり、決して「執着」ではないのだなと思います。「執着」が強すぎると、どんなに優秀な医師でもいつか精神的に疲れてしまう日が来そうです。
「執着」しているのは、人やものではなく、それに映し出されている「強いネガディブな感情」である。それゆえ「何かに執着していることに気づいたら、まずはその対象に映し出される感情をみつめること」が大事になります。
それでは、仮に自分が「執着」に苦しんでいることに気が付いたときに、どのように「執着」から脱すればいいのでしょうか。
「執着」から脱するためには、「人やものへの執着を手放しつつ、執着に映し出される感情も一緒に解放すること」が必要となります。
そのためにはカウンセラーや友人からのアドバイスではなく、「自分の意志で執着の背後にある感情に働きかけること」が必要となります。
「今起こっていることは全て事実として受け入れて、その状況がなぜ自分自身に起こっている」か「そしてはたして自分はどうしたいのか考える」
「一番大切なのは自分が幸せになる事」であることは紛れもない事実なので、「執着」から解放されて自分自身の幸せを一番に考えることが大事です。
そしてこの本では「自分軸で物事を考えられるようになる方法」について述べております。
「毎日5つ、自分をほめてください。そしてそれを記録してください。」「自分の短所は誰かの長所」
心を軽くする様々な思考法があって実践してみたいなと思えました。
心理学系の書籍をたまに読むと自分自身が悩んでいることが解決したり、周りに悩んでいる人がいるときにいいアドバイスができるようになるんだなと思えた一冊でした。
周りで「執着」にとらわれて生きづらそうな方がいる場合はこういう本を読んで、そっとアドバイスしてみてください。
「もう傷つきたくない」あなたが執着を手放して「幸せ」になる本
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