小児科医になりたいのですが、、、現状を教えてください。専攻医の選択で迷いに迷っている方へ。

今回は小児科医3年目の私が実際小児科医になってどう感じているのかを書いてみます。
これから志望科を決める研修医の方や、医学生の皆さんの参考になれば幸いです。

私が小児科医になることを決めたのは研修医2年目の5月ごろでした。
内科・小児科で開業している父親、ある大学の小児科教授をやっていたことがある叔父、色々な所から小児科医になることに対して反対意見を言われましたが、今となってはあの時の決断は間違っていなかったと感じております。

学生さんや研修医からよく聞かれることに対して本音を語りたいと思います。

[ad]あなたの大学教科書・専門書・医学書 高く買います!!全国送料無料「専門書アカデミー」

小児科の現状1問1答

  • 出生人口が減少している今、小児科医のニーズは減っているのでは?
  • 小児科医って給料が少なそう。
  • 当直大変そう。手技が難しそう。
  • 泣いている辛そうな子供をみて辛くなりそう。
  • 両親との付き合い方が難しそう。
  • 小児科医は、いいひとが多そうだけど、いけてない人が多そう。
  • 出生人口が減少している今小児科医のニーズは減っているのでは?
    これは客観的事実なので誤魔化すことができない事実です。
    日本の年間出生数は100万人を切りました。これはピーク時の1949年の1/3の数だそうです。イコール小児科医が対象とする人口の減少を意味します。昔の小児科病棟、外来は人で溢れかえっていたとよく聞きます。その当時と比べると数では絶対に叶いません。だからと言って小児科医が皆無である地域があっていいかと言うとそうではありません。生まれる子供がいる限りその生活圏には小児科がどうしても必要なのです。今年の秋からロタワクチンが定期接種となります。これは胃腸炎の罹患率、そして入院数が減ることを意味します。
    これからはいかに健常児を健康に育てていくかが小児科医の醍醐味になります。予防接種、アレルギー、思春期医療、感染症まだまだ小児科医師は必要とされています。
    『川崎病』小児科のコモンな疾患ですが実は原因がまだ特定されていません。川崎病の原因を特定できればノーベル賞も夢ではないとか、、、
  • 小児科医って給料が少なそう。
    これは昔の小児科のイメージなのかもしれません。両親に最も危惧されておりました。
    現在小児科医不足が叫ばれており、地域によっては夜間救急をやれる小児科医を探している地域は多いです。私も東京在住ですが、他県の夜間救急に行く機会があります。夜間救急で20万程度の報酬を頂けることも多いです。これは内科や救急当直よりも高い額になります。クリニックのバイトの単価も東京周辺ですと高いです。その分予防接種だけで1日30人やるクリニック、感染症が流行ると半日で100人以上の子供を診るなど大変なクリニックも多いです。ただし1とも関わることですが開業場所については注意が必要です。周辺に子供が少ない地域での小児科単科での開業はほぼ無理でしょう。
  • 当直大変そう。手技が難しそう。
    小児科当直は、確かに大変な日は非常に大変です。どういう大変さかというと、率直にいうと夜中の3時に『今この症状で受診しますか?』という患者さんがバンバン来るという大変さです。しかし神様のような心を持った私の同期は『お金をもらっているのだからそういう患者さんが来ても診るのは当然でしょう』と言います。シンプルですが素晴らしい考え方です。
    私は小児科夜間当直はある意味で『握手会』と似た側面があると思います。いかに不安な夜を過ごしている患者、そして保護者に『安心感』を持って帰っていただくかが非常に大事です。そのためには必要な検査を過不足なくしっかりすること、夜中気をつけないといけないことをしっかり説明すること、明日以降どのように行動するべきか、そして安心感を与えられるようにスタッフと協力して接することが大事です。握手会なのでたまに危ない子がきます。そのことも頭に入れておかねばなりません。
    手技が難しそうーこれは慣れるので問題ないです。小児科3年目の私は点滴や採血、導尿、髄液検査、骨髄検査等、あまり不安なくできます。しかし数年前は点滴が入らなくて泣きそうになっていました。新生児の点滴を10回くらい失敗したこともあります。どの小児科医も失敗を繰り返して患児に申し訳ない思いを持って、そして人並の手技を身に付けるのです。そのうち自分ができなければしょうがない、次善の策を考えようというフェーズに入って行きます。
  • 泣いている辛そうな子供をみて辛くなりそう。
    正直これも慣れです。症例数を経験することで、泣くほど元気なのか、と心の底から思えるようになります。本当にぐったりしている子は泣けません。子供が好きすぎると小児科医になれない。そんなことはないと思います。最終的には子供が好きというのは小児科をやって行く上で不可欠なモチベーションになります。
  • 両親との付き合い方が難しそう。
    これは本当にどの研修医の先生も危惧しています。私の場合ですが、現状で両親との付き合い方で困ることはほぼなくなってきましたが、あるとすればこちら側に少なからず落ち度があることが多いです。こちら側が適切な態度で適切な検査治療をやり、誠意を込めて説明すれば保護者ともめることはほぼありません。
  • 小児科医は、いいひとが多そうだけど、いけてない人が多そう。
    これは現状正解と言わざるを得ません。しかしいい人でない小児科医もいれば、いけてる小児科医も少数ですがいますのでご安心を!笑

小児科医になりたいけど迷っている方は勇気を持って是非一歩を踏み出して欲しいと思います。小児科医は働き方、専門が多岐に渡りますので、小児科医になってからの選択肢が多いです。

日本の明るい未来のために、小児科として子供を守ってくれる方が1人でも増えればいいなと思っています。  Dr.F

[ad]ロボアドバイザーで資産運用【THEO+[テオプラス] docomo】

コメント

タイトルとURLをコピーしました